6 7月

2つの方向性と考え方

女性にとっての働き方を考えた場合、その方向性は大きく2つに分けられる事になる。一つはしばらくの間は結婚せず、男性同様自らの仕事にやりがいや生きがいを見出し、キャリアを重ねてゆくという方向。もう一つは強く結婚を意識し、結婚後に主に家計の充足の為夫とは別に職に就き、家族全体をバックアップするという方向である。女性でも積極的に社会に進出し活躍出来る様になった現代の環境では、覚悟さえ伴っていればいずれの方向も選択出来る様になったのは大きな進歩である。逆に、これらの傾向が婚期の遅れや出会いや結婚そのもののチャンスを遠ざけ、結果として少子高齢化の一因に繋がっているのもまた事実である。仕事と家庭・子育てを両立し器用に立ちまわれるのが現在の理想に違いないが、当然全ての女性がそこまで器用な訳では無い。自由度が増えたばかりにそれらのバランス取りが大変難しくなっているのだ。

仮にどちらの方向性を重視するか悩んだら、一旦難しく考えるのを止め、ごくありふれた日常生活に立ち返り、その中での幸福度・幸せに感じる瞬間があるかどうか確認し直してみるのが良いだろう。日々の暮らしの中でも幸せや好奇心を十分に見出せるのであれば、家庭を守りバックアップするだけで十分である。わざわざ男性の中に混じって厳しくキャリアを積み重ねる必要は無い。一方そういった日々をどうしても退屈に感じてしまう様であれば、人生に対する刺激が足りないと考え、より厳しくも面白い本格的な企業勤めの方が満足度や充実感を得る事が出来るであろう。人によって幸福だと思う環境は様々であり、どれが正しいという答えはない。その上で、「女性には女性の働き方がある」という考えを持っておきたい。

24 6月

働き方に配慮した職場

女性にとってどのような環境の職場で働く事が出来るかは、将来のキャリアアップにおいて重要な意味を持つ物だ。例えば、同じ職場で長期間働いた場合には、その職場でベテラン職員となり、後輩に対して仕事を指導するなどの重要なポジションを任せられるという事もあるだろう。しかしながら、女性が仕事と家庭を両立しようとする場合においては、働き方に一定の制約がかかってしまう場合もある。例えば、出産や育児といった家庭の仕事をする必要がある場合、今までと同じように職場で活躍し続けるのは相当な苦労を要する物であるだろう。そのため、安心して長い期間に渡って働き続ける事が出来る職場に勤務する事が、職場選びにおいて最も大切なテーマであると言っても良いと言える。

職場選びにおいては、女性が家庭生活と仕事の両方を大切に出来る環境を用意してくれる職場を積極的に検討すべきである。例えば、育児休業や産前産後の休職期間を十分に取得出来る制度がある職場などがそれに当たる。子供が生まれて間もなくなど家庭が極端に忙しい時期には、一旦職場から離れ家庭生活に専念し、しばらくしたら復帰する事が出来る職場が理想的であると言えるであろう。また、育児などで子供の世話が急遽必要になった場合には、勤務時間を短縮する事が可能となるようなシステムを導入している会社が安心だ。そうすれば、突然のトラブルにも柔軟に対応する事が出来るようになるため、働き方の選択肢が増えるというメリットがあるのである。